【SFC修行】30代独身修行僧のSFC修行全行程と修行に費やした費用を公開！

2018年にSFC修行を行い、晴れてSFC会員となれました。

今回は、これからSFC修行を行う方、SFC修行をやってみたいと思っている方、SFC修行って何と思っている方、SFC修行がとにかく気になる方、SFCが大好きな全ての方に向けて、私が行ったSFC修行の行程と費用を公開していきます。

１．SFC修行とは

SFC修行とは、自腹でお金を払って、ANAの飛行機に尋常じゃないくらい乗って、ANAの上級会員になるための行為のことを指します。（ちなみにJALの場合は、JGC修行と呼びます）

では、何故修行と呼ばれるかと言うと、飛行機に乗る目的が旅行や移動のためではなく、乗ること自体が目的となり、その行為には精神的、肉体的苦痛を伴うことから、いつの頃からか、上級会員を目指して、幾度となく飛行機の乗る行為を僧侶のそれに擬えて、修行と呼ぶようになりました。

近年ではこの行為が大変人気となり、煩悩から解き放たれたい（＝上級会員になりたい）がために修行を行う修行僧が増加しているのであります。

２．SFC修行の事前準備

じゃあ、とにかくANAに乗りまくればいいじゃん！

という訳ではありません。

修行はそんなに甘いものではありません。

無計画な修行では四国八十八ヶ所巡りが到底達成できないのと同様に、SFC修行では念入りな下積み期間が必要となるのです。

２−１．事前準備（精神の統一）

SFC修行では、幾度となく飛行機に搭乗します。修行は孤独との戦いであり、邪念や煩悩を捨て去り、またCAさんからの辱め（後述）に耐え抜き、どんなに困難な問題が発生しても修行の達成を勝ち取る強靭な精神力が必要となるのです。

その為、日頃より、精神力を鍛えることが必須となるのです。

寝る前に毎晩必ずマイルが１、マイルが２、マイルが３・・・と数えながら眠りに入ることをお勧めします。

２−２．事前準備（お布施の準備）

SFC修行には莫大なお布施が必要となります。

お布施の目安としては、50万円をみておけば、まず問題ないと思います。

急に50万円ものお布施なんて用意できないよ！とお思いの修行僧の皆さん。

今は現代であります。お布施の支払いはクレジットカードを利用することが可能であります。

クレジットカードを利用すれば、お布施献上を1ヶ月程度遅らすことが可能となります。

また、最下層の修行僧は、苦痛と引き換えにお布施をケチる方法だってあるのです。（手順は後ほど解説します）

２−３．事前準備（周囲への配慮）

精神の統一、お布施の準備ができたとしても、SFC修行に向けて出家するには家族への配慮が必要となってきます。

幸い私は独身であり、出家しようがしまいが誰も止めることはありませんでしたが、たまの休日をひたすら飛行機に乗ると言う馬鹿げた行為に時間もお金も費やす訳でありますから、相応の見返りを持って修行に対する熱い想いをプレゼンすることをお勧めします。

３．サクッとクレジットカードを作りましょう。（これは必須です）

事前準備でもお伝えした通り、お布施を現金で支払うような僧侶は、SFC修行には向いておりません。

今すぐ思いとどまって下さい。

本当に修行を行う方のみ、これからお伝えする二つのクレジットカードを必ず作りましょう。

３ー１．ANAカード

郷に入れば郷に従え。

SFC修行をするのであれば、本家本流家元株式会社全日本空輸、ANAカードを作りましょう。

何故ANAカードを事前に作る必要があるのか。

それは、SFCカードを手に入れるためであるのです。

。。。。。？

ANAの上級会員にることをSFC修行と世俗では呼んでおりますが、実際にはANAが提供するプレミアムメンバーサービスの「プラチナ」ステータスとなり、「スーパーフライヤーズカード（通称SFC）」を発行することこそ、SFC修行の最終目的であり、発行を持ってSFC修行解脱を世間が認めてくれるのであります。

スーパーフライヤーズカードはANAカードを持っていない修行僧であっても、プレミアムメンバーの「プラチナ」ステータスになれれば、発行は可能です。

しかし、スーパーフライヤーズカードは、言わずもがな、普通のクレジットカードであります。

クレジットカードには審査がつきものであり、世俗で行ってきた悪行があると、否決されてしまう可能性だってあるのであります。

せっかく精神の統一、お布施の準備、周囲への配慮を周到に行ったにも関わらず、否決と相まっては泣くに泣けません。

そのような、凡ミスは事前にANAカードの発行審査を行うことで、限りなくゼロに出来るのです。（既にANAカードを保有している方がスーパフライヤーズカードを発行する場合、既存カードからの切り替えとみなされるので、審査不要で発行できるのです）

３ー２．SPGアメックス

修行僧及び、修行僧予備軍の皆さん。

何のためにSFC修行を行うのですか？

ステータスが欲しいからですか？上級会員になりたいからですか？はたまた、虚栄心を満たすためですか？

違いますよね。

世界中のありとあらゆる、素晴らしい世界を自分の目で見て感じたいから修行するのですよね。

修行後の世界は希望に満ち溢れています。この狭い島国だけでなく、世界を見たいですよね。

そのためには、宿が必要です。

しかも、とびきり上等で優雅な宿が。

しかし支払いは極力抑えて。

そんなことを可能にしてくれるクレジットカードが「SPGアメックス」なんです。

詳細は↓こちらの解説記事をお読みいただければ納得すると思います。（ANAカードは絶対作って下さいね！）

【SPGアメックス】４年間使ってわかったメリットを解説！マイル修行にも相性抜群のSPGアメックスの申し込みはこちらから！入会で最大39,000ポイント獲得！

４．修行ルート

事前の準備ができたら、いざSFC修行へ。

と行きたいところですが、その前に修行を行うルートを考えなくてはなりません。

修行のルートは人ぞれぞれ。組み合わせも無限大。なんて素敵な世界なんだ。

でも、結構修行ルートを考えるのが面倒なのが本音です。

いや、ルートを考えるのは楽しいんです。

この路線を使おう。いや、海外路線も組み入れよう。ん、海外発券でお布施を下げられるな。なんて考えていたらあっという間に日々は過ぎ去ります。

時は金なり。

SFC修行も然り、早ければ早いほど、有利なんです。

何故か。

SFCカードは一度発行さえすれば、半永久的に上級会員ステータスを維持できるからなんです。（カード年会費は毎年払ってね）

ちなみにこんな制度、世界を見ても、日本くらいです。

海外の航空会社ではあり得ない制度なんです。

であれば、修行はサクッと終わらせて、その後に待つ、世界を巡るたびに思いを馳せませんか。

４−１．定番修行ルート（羽田⇄那覇）

それでは、早速修行ルートについて解説していきますはい。

まずは超定番。羽田と那覇をひたすら往復するルートです。

このルートが何故定番かというと、SFC修行の解脱に必要な「プラチナ」ステータスの獲得に必要なプレミアムポイントが一度の搭乗でたくさん貯まるからなんです。

また、羽田⇄那覇間は便数がとても多く、1日で２往復することだって可能なんです。

私も、SFC修行を行った際には、この羽田⇄那覇間、所謂HND⇄OKAを繰り返し、丁寧に往復したものです。

４−２．定番修行ルート（関西⇄那覇）

関西に住んでる修行僧予備軍は、出家すらできないのかよ。とお思いの皆さん。

安心しましょう。

関西⇄那覇だってルートはあるのです。

先人達はこのルートを開拓し、開墾していったのです。

従って、修行は日本のどこに住んでいようが、やる気とお布施さえあれば、必ず解脱することは可能なのです。

４−３．定番修行ルート通称三角飛び（羽田→札幌→那覇→羽田）

私はこのルートを飛んだことはないのですが、航空券さえ取れれば、是非一度は飛んでみたかったルートとなります。

なんて言っても羽田→札幌→那覇→羽田を1日で飛ぶのですから。

また、札幌→那覇は日本最長路線、３時間超。

グアムへ行くのとほぼ同じ時間を国内で感じることができるのです。

ただし、冒頭にも述べたとおり、札幌→那覇のルートは大変人気路線のため、なかなかチケットを取ることができません。

また、価格も高めのため、金銭に余裕がる方のみ、チャレンジすることをお勧めします。

４−４．海外定番修行ルートOKA SINタッチ（HND→OKA→HND→SIN→HND→OKA→HND）

修行というのは何も国内に限ることはないのです。

海外に行ったっていいのです。

しかし現代人には時間がありません。

このOKA SINタッチルートは羽田→那覇→羽田→シンガポール→羽田→那覇→羽田を３日間という強行スケジュールで効率よくプレミアムポイントを獲得する行程となります。

ちなみにタッチとはその名の通り、空港には行くものの、トンボ帰りする様を表しております。

したがって、シンガポールに着いてもチャンギ国際空港からは一歩も出ることはないのであります。

（現在はコロナの状況ですので、国内ルートが現実的ですね。）

５．航空券の手配

ルートを決めたら後は航空券を手配して、乗るだけ。

とはいきません。

航空券の種類は複数あり、その種類は多岐に及び、また種類（予約クラスと呼ぶ）に応じて貯まるプレミアムポイントに差があるのです。

よく理解して、航空券を手配しないと、余計なお布施を支払うことになってしまうので注意が必要です。

５−１．航空券の手配（各運賃の種類）

航空券の種類は多岐にわたるとお伝えしましたが、基本的に「ANA SUPER VALUE」でチケットを押さえれば良いと覚えておきましよう。

以下の表を見ていただくとわかる通り、「ANA SUPER VALUE」は予約の期限がかなり前となっています。

しかしながら、これは早めに航空券を取ってくれた褒美として、お布施を安くしてやるよという神（ANA）のお告げなのです。

はい、早く取れば安い。

お休みが土日等、固定されている方であれば、この「ANA SUPER VALUE」を使ってチケットをどんどん押さえていきましょう。

５−２．航空券の手配（普通席かプレミアムクラスか）

「ANA SUPER VALUE」で取ればいいことは覚えたから、早速ANAのサイトで予約しようと検索をされた皆さま。

画面左に表示されている見慣れないアルファベット。

Premium Class。

プレミアムクラス。

はい、名前の通り普通ではないプレミアムな座席を予約することも可能です。

朝一番の便で見てみると、スーパーバリューの普通席は13,810円に対し、プレミアムクラスは36,010円と表示されていますね。

値段は倍以上しますが、プレミアムクラスを予約することで上級会員にならずとも、優先カウンター、専用保安検査場、専用ラウンジが利用でき、また機内では足が伸びるシートに、機内食、果てはシャンパンまでいただくことができるという、極楽浄土が待っているのであります。

また搭乗することで獲得できるプレミアムポイントに大きな差が生まれるのであります。

６．プレミアムポイント

SFC修行は、つまりANAプレミアムメンバーのプラチナをステータスを獲得することだと何度も申し上げてきましたが、このプラチナステータスを獲得するためには、1年間（1月1日から12月31日）の間に50,000プレミアムポイントを獲得する必要があるのです。

羽田⇄那覇の場合、予約クラスにもよりますが、獲得できるPPは以下の通りとなります。

なお、プレミアムポイントの計算はANAのサイトから簡単にできますので、皆さんも色々シミュレーションしてみると楽しいですよ。

ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション

ANA国内線利用運賃一覧表

７．実際の修行費用と行程

では、最後に私が実際に行ったSFC修行について。

結論から申し上げると総搭乗回数全34回、総費用368,270円、獲得PP 52,582、PP単価7円という結果になりました。

ちなみにPP単価とは費用/獲得PPで表すことができます。

通常このPP単価は10円が目安（つまり総費用は50万円）と言われていますので、我ながらかなりお布施をケチってSFC修行を解脱できたと思います。

その代わりに、毎週のように羽田空港に通い、普通席で羽田⇄那覇を1日2往復したり（10時間以上を機内で過ごしました）、とのかく修行を積んだのであります。

思い返せばSFC修行に憧れて、プラチナ会員って何、ラウンジって何、ってところから色々と調べて、お金もないのでひたすら安い運賃で航空券を取り、1日羽田⇄那覇２往復なんて一般人からしたら本当に意味のわからない行為に明け暮れた1年でした。

でも改めて飛行機の楽しさ、行ったところのないとこへ行ける嬉しさ、素敵な景色、何もかもが楽しくて仕方がない1年でした。

本当に最高に楽しい日々でしたよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

皆さんも良い修行ができますようお祈りしております。

それでは、ボンボヤージュ！